タイトルで単刀直入に結論を述べています。
「英語を英語で学ぶ」
上記が英語習得の最短ルートだという大きな理由:
A. 英語に触れる時間が長くなる。
B. 英語思考で考えるようになる。
これらを具体的に解説し、英語を英語で学ぶメリットを書いていきます。
学習の質と量
ちょっと違った角度から「学ぶ」ことを考えてみます。
あなたは水泳を習っています。
60分の水泳レッスン中、10分しか泳がない人と60分フルに泳いる人では、どちらが泳ぎを覚えるのが早いでしょうか?
※二人の習得能力や身体能力に差は無いものとします。
きっと60分ずっと泳ぐ人のほうが、泳ぎを覚えるのが早いでしょう。
語学学習も上記と似ていて、積極的に習得しようと言語に触れている人、時間と量が多い人のほうがより早く習得する傾向にあるように感じます。
実際に、僕の英語ネイティブではない友達で、上記のような積極性がある人は英の習得が早かったです。
A. 英語に触れる時間が長くなる
僕の場合は、英語を英語で学ぶびました。
そのおかげで「現在完了」「過去完了」「単純過去」などの時制の概念も”時間の感覚”を伴って覚えることができました。
- I have lost my mobile phone.
- I lost my mobile phone ◯◯ days ago, and I still do not have it.
上の2つの英文は同じく携帯電話の紛失についてですが、それぞれの文の時制が違います。2つので用いられている時間概念を見ていきます。
注釈: 現在完了の場合は「◯◯ days ago」という特定の日を指定できません。
1の現在完了は「過去のある時点で、携帯の紛失があり現在もその紛失が継続されている。」状態を示す。つまり携帯はまだ見つかっていないことが分かります。
2の英文が”I lost my mobile phone ◯◯ days ago.”だけであれば、過去に携帯を紛失した経験があることが示さます。この文単体では、その後その携帯が見つかったのか否かはわかりません。しかし、文後半の”and I still do not have it.”が、現在までその携帯が見つかっていないことを述べています。
「過去完了」などは、伝記などでよく使われる時制で「ある事が過去の時点で起こり、一定期間続き、過去の時点で終わった。」状態です。現在までその効力が届いていない。
- 例: Jack decided to return to his parents’ house. He had travelled nearly 30,000 km.
- 訳: ジャックは両親の家に戻ると決めた。彼は30,000 km近く旅をした。
また「過去完了進行」は「過去のある時点から何かをして、それが一定期間継続されて終わった。」状態です。
- 例: Jack decided to return to his parents’ house. He had been travelling nearly 30,000 km before he arrived the house.
- 訳: ジャックは両親の家に戻ると決めた。彼はその家に着くまで30,000 km近く旅をし続けたんだ。
また例えば、
- 例: I’ve got a cracked screen on my mobile phone, and it hasn’t been yet fixed up.
- 訳: 携帯のスクリーンが割れちゃってさ、まだ壊れたままなんだよね。
今までのことを英語で勉強すると。
- I have lost my mobile phone.
- I lost my mobile phone ◯◯ days ago, and I still do not have it.
Two sentences listed above are both explain the same idea about missing a mobile phone, but each sentence is described by different tense. We can see a different tense in each and what the difference is.
Note: When a Present Perfect tense in a sentence, it can not specify the particular date(s) of the past, such as ◯◯days ago.
A sentence No. 1 describes a status that a mobile phone was lost sometime in the past and its status is remained until now. Therefore, it can be seen that the mobile phone is not found yet.
If a sentence No. 2 only says ‘I lost my mobile phone ◯◯ days ago’ It indicates the owner of a mobile phone experienced missing it in the past. This sentence does not inform that the mobile phone was found or not. However, a clause as a second part in the sentence ‘and I still do not have it’ states that the phone is not returned.
Past Perfect is often used in an area of biography and its idea of tense; a something happened in the past within a certain period of time. The happening was already finished.
- E.g., Jack decided to return to his parents’ house. He had travelled nearly 30,000 km.
Past Perfect Continuous explains an action was continued within a certain period of time that also was ceased.
- E.g., Jack decided to return to his parents’ house. He had been travelling nearly 30,000 km before he arrived the house.
Another example as follows:
- E.g., I’ve got a cracked screen on my mobile phone, and it hasn’t been yet fixed up.
こんな感じです。
ちなみに、僕の語学学校ノートです。
英語を英語で勉強すると英語に触れている時間が長いでしょ!
B. 英語思考で考えるようになる
英語を英語で学べば、ノートを取るのも英語、読むのも英語。
そして、頭の中もできるだけ英語で考えます。
独り言でいいから、とにかく英語でつぶやく。
そうすると、あなたの頭はだんだんと英語脳に変化していきます。
また、英英辞書や英語類義語辞典 (thesaurus: シソーラス)を使うともっと効果的です。これを使うと類義語(synonyms: シノニムス)に強くなります。
これは僕が使っている”Collins Pocket English Dictionary & Thesaurus”
試しに”Reflect”を調べると。。
意味は、
- Throw back, esp. rays of light, heat, etc.
- Form an image of.
- Show.
- Consider at length.
- Bring credit or discredit upon.
Thesaurusは、
- Throw back, echo, return.
- Mirror, reproduce.
- Show, demonstrate, display, indicate, manifest, reveal.
- Consider, cogitate, meditate, discredit or blame.
※太字が類義語で以降がその類義語の類義語
単語が単語を増やす
分からない英単語を調べると、次の分からない英単語が出てくるというサイクルが少し続きますが、次第にボキャブラリーが増えその辛さがなくなってきます。
この類義語が強化されれば、一つのことを英語で言おうとした時、違った英単語と言い回しで考えられるようになります。
日本語だと、成長と共に無意識に言葉をインプットしているので膨大な日本語語彙があります。しかし、英語のそれは意識して増やさないと増えません。
僕のように30代で英語を始めた人間は、新しい言葉のインプットと既に覚えた言葉の記憶維持を同時に行わなければならないので、このThesaurusは手放せません。
英英辞書もThesaurusと同様にボキャブラリーの強化にはもってこいです。
また”発音機能付きの電子辞書”があれば、英単語の”発音”が聞けるので、単語の意味と併せて”音”もセットで覚えるといいです。
”英語は日本語ではない”という当たり前の事実
英語は、日本とは全く異なる文化圏で誕生し使用されている言語なので日本語に落とし込むこと(翻訳)がとても難しいと思います。
日本語に当てはまらない言葉もたくさんありますが、それらを日本語ととしてではなく、ダイレクトに英語として捉えてみる。そうすれば、きっとあなたの英語は変わります。