この記事では「会話」にポイントを置き、英語が話せる人とそうでない人の違いを僕の経験則からご紹介します。
ちょっと乱暴な分け方ですが、僕が海外生活4年の中で「英語が話せる人」と「話せない人」に出会いました。
両者の違いは何なのでしょうか?
最初に僕がどれくらいの期間で、どれくらいの英語力になったかを年単位で表記。
- 1年目: 何も話せない石像→伝えたいことが大方伝わる。
- 2年目: (自分の専門分野において)会話のキャッチボールOK。
- 3年目:(自分の専門分野以外でも)日常会話のキャッチボールOK。
- 4年目: 自然に英語が出て来るようになった。
もちろネイティブみたいには話せませんが、英会話においては自分でも驚くくらい急成長しました。
これについては秘訣のようなものは無く、日々「単語を増やす」「発音の改善」「言い回しを覚える」そしてそれらを実際の会話で使うという地道なも。
それでもコツはあります。
それは歌を覚えるときのように、ネイティブの会話の「リズム」や「抑揚(イントネーション)」には細心の注意を払うこと。
これらが改善されると英会話の際、自分の英語が相手に伝わりやすくなります。
伝わりやすくなれば、双方向コミュニケーションの大きな第一歩です。
さて、話を本線に戻して。
「英語が話せる人」と「話せない人」の違い
僕が出会った英語ができる人たちの特徴
※上記の人たちは、日本人に限定していません。
- 英語が生活必需品か否か
That’s it!
↓英語環境を作る方法はこちら。
少数派ですが、
- 天性のコミュニケーション能力保有者
- 語学習得が趣味
というのもあります。
英語が生活必需品
この英語が生活必需品の人たちとは、
- 国際結婚等: 夫婦やパートナーの一方が英語話者or日本語が話せない。
- 仕事: 英語が使えないと仕事が成立しない。
- 勉強: 英語が使えないと勉強ができない。
人間、必要に迫られれば「不可能を可能にする力」が出ます。
仕事、勉強またはプライベートで英語が話せないと、人間関係が成立しないので”どんなレベルの英語”であっても話さないといけません。
国際結婚等
国際結婚等では「英語」を話す必要があるから話せます。
例えば:
- 奥さん日本人で旦那さんがオーストラリア人
- 奥さんアメリカ人で旦那さん日本人
- 奥さん日本人で旦那さんが中国人
上記例の1と2では”どちらか一方が、もう一方の言語に合わせる”形で「英語」が選択されるが多いと思います。
3の場合は、どちらか一方が相手の言語を習得するまでのトランジションとして使われたりします。
例えば、奥さんが中国語を覚えるまで英語でコミュニケーションという風に。
そして、前述のようなパートナー間の意思疎通では”どんなレベルの英語”であっても話す必要があるのです。
三単現のSが抜けていようが、現在形と過去形と変であろうが、発音が日本人的であろうが関係ないのです!
日本語でも英語でも、どんな言語であっても「話していくうちに覚えるフレーズ」が多くあるので「継続して話す」ことは重要。
また「話す」時にセットで「聞く」能力も鍛えられるます。
仕事
仕事で英語を話す必要があるから話せます。
現在では、日本国内もで多くの企業が「英語を話せる」ことを採用条件として掲げているところがあります。
これからは、
「英語くらい話せないと,,,」
と言われる日が来る(もう来ている)かも知れません。
また、2012年の東京オリンピックで「英語能力」の価値は今まで以上に見直されています。
しかし、現状では”即戦力として採用できる英語力を有する日本人”が少ないので、”日本語が使える外国人”が採用されることも多々あります。
それほど日本人にとって英語とは「高い壁」なのですね。
しかし日本にいても、英語が話せるようになる人がいるのは事実。
「1年間で英語をマスター!」や「英語ができる人は◯◯をやっていた!」とインターネットで多くの英語学習サイトを見かけますが以下の3つが無いと習得は難しいかなと考えます。
- 必要性
- 継続性
- 目的意識
勉強
勉強で英語を話す必要があるから話せます。
日本は世界的に見ても”日本語だけで”大学レベルの教育が享受できる珍しい国。
多くの学術書は翻訳され、日本の学生は英語でなくともそれらの知識を獲得するこが可能。僕もその一人でした。
これは素晴らしいことである反面、英語の必要性を低下させた要因でもあります。
また、さんざん海外のサイトや書物で言われていることですが(特にインターネットで)「日本人は英語ができない。」と、、
日本の英字新聞The Japan Timesで日本の英語教育についての記事があったので翻訳&要約して抜粋してみました。
日本の中学生と高校生は、英語の全てのスキル:リーディング、リスニング、ライティングそしてスピーキングにおいて政府掲げた目標を達成できなかった。
日本の教育振興基本計画下では、2017年度において中学生の半数が卒業時に英検3級かそれに相当する英語運用能力を有することが期待されている。同様に、半数の高校生が卒業時に英検2級もしくは準2級の英語運用能力を有していなければならない。しかし、中学校卒業時に目標となる英語運用能力に達した生徒の割合は、リーディング26.1%、リスニング20.2%、 ライティング43.2%そしてスピーキング32.6%だった。
文科省データによると現時点では小学校からの英語教育も未だ大きな成果は上げていないし、国が掲げている英語の目標(高校卒業時で英検2級または準2級)に到達できる高校生3年生まで到達できる生徒は全体の1〜3割程。
文科省によると、英語教育の改善が必要であるが英語全般のスコアは低く、求められる結果とは言えない。また、教師の英語スキル不足も考慮の一つとして、トレーニンプログラムが必要である。
The Japan Times / Let’s discuss English language education in Japan, 2nd Feb publishedより抜粋翻訳
ここでは英検の良し悪しは別として、日本の英語教育は課題が多いですね。
日本の英語教育は以下の特徴があります。
- 文法中心の英語教育
- 正解を求めすぎる
- 発音が弱い
英語の授業時間中、日本語を話している時間の方が多いから結果日本語の授業みたいになっている。のも事実。
また発音についても、実用的でなかったり。
英語の先生方の批判ではなく、より包括的な英語教育の改善化必要と感じます。
これは発音の冗談で、沈没している船からのSOSを受信者側が勘違いするというものがあります。
SOS: We are sinking, we are sinking!
と無線で叫んでいるんですが、、、
受信者: What are you sinking about?
と英語が得意でない受信者が返答する。
受信者が、thinkingの’th’の発音を’si’で覚えているのが原因というオチ。
僕も、Can I have a seat?と聞いたら”紙(sheet)”を渡された経験があります。
僕が中学時代のことですが、オーストラリアから来たネイティブの先生が日本の英語の先生の発音が分からず、結局国語の先生が通訳していたという。。
ライティングは別として、日常会話ではネイティブとの会話においても100%正しい文法は求められていません。
英語話者やネイティブは、あなたが何を言っているかわからない時は”Sorry, I don’t understand.”と言ってくれます。
その時は、よし!チャンスだとばかりに「違った言い方」を試してください。
こんな感じで「トイレに行きたい。」を完全な英語で言う必要はありません。
- Where is a/the bathroom/toilet?
- I want to go to bathroom/toilet?
- I need to go to bathroom/toilet?
- Bathroom/toilet?
- Bathroom/toilet, right now!
- I go to bathroom/toilet, where?
僕が英語が全然話せなかった時代。ニューヨークでトイレを探すのに苦労しました。
「トイレに行きたい。」を正しい英語で質問したかったからです。
英語の必要性と習慣化
英単語や文法を多く知っていても、使える英語に結び付けるのは“必要性”だと思います。
あなたのとっての英語の必要性を高めてみてください。
中学英語をマスターしていれば、基本的な英会話はできます。(誇張無し)
それから、英語を使うことを習慣化してください。
1日の終り寝る前に、今日あったことを朝から時系列に英語で振り返ってみてください。
その時、必ず声に出して英語をしゃべってください。
2ヶ月〜3ヶ月くらいすると、英語の夢を見るようになると思います。
また、就寝前の英語本の読書はいいです。
小説がおすすめ、なぜなら登場人物とストーリーがあるから読みやすい。
これもまた、必ず声に出して英語を音読してください。
ちょっとでも英語を必要とされることを習慣にしてください。