今回は、リスニングスキルを上げるための3つのエクササイズをご紹介。

これらは、僕が英語を聞き取るためにいろいろやった中で特に効果のあったもの。

アレコレ試して、あまり効果が上がらなかった方、また今以上に英語の聞き取り力を上げたい方などにも効果のあるものだと思います。

まず、多くの人が英語が聞き取れない3つの理由は:

  1. 英語を”音”として認識できていない。
  2. 英単語と英単語がくっついた時の”ひとかたまりの音”を認識できていない。
  3. 英単語を正しい音で”発音”できない。

これから上記1〜3の対策を書いていきます。


1 : 英単語は耳から記憶すべし

「1」の英語を”音”として認識するために、英単語は必ず音と一緒に覚える。

簡単な英単語でも正しい音を知らないと伝わりません。

例えば”Cow(雌牛)”は「カウ」より「キャウ」という音に近いです。

Cowboyも「キャウボーイ」という音です。

Cowgirlも「キャウギャゥル」

※オーストラリア発音ではgirl「ギャゥル」という音です。

Naturalも「ナチュラル」ではなく「ナチョラ

カタカナ表記にするとヘンテコですみません。。

そして、私たち日本人もそうですが、英語ネイティブも単語を覚える時は「耳」から、つまり「音」から記憶します。

どこの国の子供たちでも言葉は耳から覚えるので、読み書きのできない小さな子たちでも”言葉”を覚えることができます。

私たち日本人の多くは、入試等で既に多くの英単語を”文字”として記憶していますが、それらを”音”と一致させて覚えている人は少ないと思います。


★発音お助けアプリ2個紹介★

1個目: MacmillanEducationのSounds (free version)

iPhone, iPad & Android OK

このアプリの凄いところは”Interactive phonemic chart”(相互音素表)があって、英語の”音”を鍛えるのには良い。

イギリス英語とアメリカ英語の切替可能!

また、リスニングクイズもあります。

アプリが英単語を発音してくれるので、その「音素」を入力。

あ、間違った。。

あ、すごく間違った。。

やった、正解。


2個目: Merriam-Webster Dictionary

これはいわゆる英英辞書。

予測検索もあって便利。

そして、”発音”も勿論してくれます。

       

そして音声での英単語検索もできるので、探したい単語を「発音」!

認識してくれたら、その単語の発音はOK。


そして、英単語と音をセットで覚えないといけない理由は他にもあります。

それは、英語にはいろんな国からのloan wordsやborrowed wordsと呼ばれる借入語がたくさんあるからです。

英語には日本語からの借入語(ワサビ、盆栽または俳句)もたくさんありますけどね。

これら借入語は、スペリング(英語としての)と音が一致しないものが多く、単語と音をセットで覚える必要が高いのです。

フランス語からの借入語をちょっとだけ紹介

  1. Entrepreneur (Bubiness person)
  2. Etiquette (A rule of polite behaviour)
  3. Genre (A style or category of art, literature & music)
  4. Queue (A line of people waiting for something their turns to be participated)
  5. Salvage (To save)
  6. Souvenir (A thing that reminds memory of a person or place)

英単語を英語で説明するなんて、ちょっと意地悪ですね〜

3のGenreは「ジャンル」として日本語にもなっています。

でも音は「ジョンラ」です。

フランス語っぽいでしょ。

英語には他にもいろいろな国の借入語があるので、音を覚えるのは必須です。


2: 音のかたまりを聞くべし

英単語同士がくっついた時の”ひとかたまりの音”を認識できれば、何を言ってるのか聞き取れます。

英語は単語単位で話されるのではなく、音単位で話されます。

★以下複数の単語が一つの音になる図★

※単語の最後の文字と、次に来る単語の最初の文字がくっつきます。

例えば、ネイティブが”On this occasion”と喋る時、on, this, occasionと3単語を個別には発音しません。

これら3単語は、”ひとつながりの音”になります。

これが言葉がひとかたまりになっている状態です。

また、“Contraction(コントラクション)と呼ばれる短縮も多く使われます。

例えば、

  • I’m gonna (I am going to): アイムガナ
  • I’m not gonna (I am not going to): アイムナッカナ
  • She’s gonna (She is going to): シィズガナ
  • He’s gonna (He is going to): ヒィズガナ
  • I’ve (I have): アイヴ
  • I’d (I had, would or should): アイドゥ
  • should’ve (should have): シュダヴ
  • would’ve (would have): ウダヴ
  • might’ve (would have): マイタヴ
  • I’ll (I will): アイル
  • you’ll (you will): ユゥヲォ
  • They’ll (They will): デェォル
  • It’ll (It will): イトゥル

これらの短縮は主語がI, you, we, they, she, heと変わるし、疑問形にもなるしで、音もとっても豊富。

そして、contractionは耳と目を連動して覚える必要があるので、こちらがおすすめ。

  • BBC 6 Minute English
  • TED

王道中の王道ですが、両者ともtranscript(トランスクリプト)というスピーチの文字起こしを提供しているので、リスニング中に”目”で文字と発音を確かめることができます。

コツというか、おすすめの聞き方は「覚えるくらいまで聞き込む」です。

6 Minute Englishは、約6分なのでサラッと聞けます。

TEDでも、10分前後のものを選んで聞けばさほど長さは気になりません。

 


3 : 英単語は口に出して覚えるべし

リスニングの練習なのに、口に出す必要があるの?とお思いですか?

あるんです!

単語を記憶する際に、音も一緒に記憶しますよね。

その時に、ただ音を聞いているよりも口から音を出す(作る)作業をすると断然記憶の定着度が上がります。

新しく覚えた英単語を口に出すことで、自分自身が最初のリスナーになり自分の発音をチェックします。

また、2の練習法の6 Minute Englishを聞き込んで覚えてきたら、聞いている最中にプレゼンターと一緒に喋ってみてください。

自分がプレゼンターと違う音を出すとすぐに分かり、自分がどの音をカバーしていないか即座に判断できます。


英語は音

英語を音として自然に聞けるくらいになるまで、聴き込んでみてください。

以前は聞こえなかった、捉えることができなかった英単語が拾えるようになります。

これら1,2 & 3は反復練習あるのみ!ですが、確実に聞き取れるようになります。

頑張ってくださいね。