この”生きた英語”ブログの初回は、英会話のメンタル面からアプローチしてみたいと思います。基礎的な英会話スキルをお持ちの方は復習に、これから英会話スキルをあげたい方にも今回の情報は即効性があると思いますよ。

さて、この記事のタイトルにもあるように「緊張をほぐせば英語は二割増しで話せる。」というのは、即効性のある英会話アドバイスだと思います。

なぜなら多くの人は英語を話す際に「間違えたらどうしよう。」「変な発音と文法で話したら通じないよね。」と不安と緊張で固くなってしまいます。この緊張のせいで”頭が真っ白”になり、用意していたフレーズや言いたい事がサ〜と消えたりしますよね。

また、この過度の緊張で小さくなる”英会話”の大切な要素があります。それらは:

  • 声の大きさ
  • 体の動き
  • 集中力

ここから、これらの問題点と対応策を書いていきます。

声の大きさ

緊張で声が小さくなると、たとえ正しい文法で英語を話していても通じないことがあります。英会話が成立しない理由が、単に相手に”聞こえていない”場合が在るのです。通じたはずの英語も声量のせいで通じないと「あ〜今の英語、間違ってたのかな。。」なんて、無用の自信喪失の可能性があります。

また英語は、抑揚や強弱を付けて話さないと通じにくいとう特徴があり、日本語の話し方と比べると違います。

英語では動詞や目的語、また、言いたいこと(自分の意思)を強く発音します。無論、名詞(I, She, He, Theyなども)も発音されています。

例: 公園でのお母さんと子供の会話(声の強弱を文字の大小で表すとこんな感じ)

You need to pack your stuff up nowso you have no time to play here honey.

No mum, don’t want to go home right now, please.

これらの抑揚や強弱も緊張していると上手くコントロールできませんよね。

対応策としては”声を出す”に尽きるのですが(できるなら苦労しない!)。では、こう考えてみてください。

「間違った英語・不完全な英語を話してみる。」

なんだかアドバイスらしからぬアドバイス。しかし、緊張の原因はミスを恐れることからきている場合が多いのです。日本に観光にきている外国人が、あなたにつたない日本語で一生懸命に会話してきてくれたら、どう感じますか。

僕は「大丈夫、落ち着いて、ちゃんと聞いてるよ。」という態度をしめします。そう、あなたもそういう風に温かい目で見られていると思ってみてください。そう、ちょっと間違ったくらいで相手は何とも思いません。

また、別の対応策として

「相手(英語話者)に話させる」

があります。これは、会話相手が話す割合を多くして、その相手の声のボリュームスピードの変化などを真似するのです。会話の最初は”天気ネタ”を持ってくれば、当たり障りなく会話がスタートできます。

あなた: It’s a beautiful day, isn’t it. Not so hot and chilly, so you know it’ll be a good day for gardening.

相手: Yeah, I just thought we’re going to have rain, coz you know yesterday was cloudy all day long. That’s why I thought, but fortunately my forecast isn’t correct. So, you said you’ll have gardening, and I’m just going to give you a forecast, which isn’t made by me, according to the weather forecast on TV and blah blah blah,,,,,

と、自分が1言えば、相手は10返してくれます。その表現の中から学んでみましょう。

私たちにとって英語は第二外国語、不完全な英語でも話していく内にだんだんと通じる英語になっていきます。また、英語ネイティブでも、言い回しや表現のしかたは千差万別。あなたも自分の英語を喋ってみてください。

体の動き

英会話で”体の動き”はコミュニケーションに直結します。英語では大きく2種類のコミュニケーションが重要視されています。

それらは:

  1. Verbal communication(ヴァーバル・コミュニケーション) ※これは、”Spoken language” 声によるコミュニケーションです。
  2. Non-verbal communication(ノン-ヴァーバル・コミュニケーション)※こちらは、”Body language” 声では無く視覚によるコミュニケーションです。

後者(Non-verbal communication)がここで指摘している”体の動き”です。あなたが英語を話す時、口だけではなく、このボディーランゲージを足して体全体で自分の意思を表現すれば、相手に伝わる情報量が確実に増えます。

↑こんな感じのボディーランゲージ(shoulder shrug)、海外のテレビや映画で見ますよね。

これは困惑した時に見せる表現ですの典型的な例ですが、英語話者は日常的に様々なボディーランゲージを使っています。僕がオーストラリアに来た当初は、みんなが俳優さんのように見えました。緊張していると、体が動かずに会話のテンポも落ちます。また英会話中、このボディーランゲージは言いたいことや特定の英単語が思い出せない時に、言いたいことを「体の動き」で表現すれば伝わる場合があり、その副産物として相手が英語で表現してくれます。その表現や単語を覚えていけば、自分のボキャブラリーも増えますね。

この硬い動きを緩めてくれるのは「サングラスをかける」

海外ではサングラスは外出時の日用品。なんなら所持品:サングラス、財布、携帯、水なんて人も多いです。なので、会話中サングラスしていても、全く失礼にはあたりません。なんでサングラスかというと、これをかけると心理学の「覆面効果」で、恥ずかしさ減少、英会話中の大きな体の動きも行いやすい。また相手に自分の視線を読まれないので、相手のボディーランゲージを観察できます。

集中力

会話は、お互いの”伝えたいこと”がキャッチボールされて成立します。これは「話す」と「聞く」能力が交互に求められるもので、集中していないと話が明後日の方向に行ったりします。

 

日本人にとって母国語ではない英語を使う際に集中力が必要。ここで緊張がネックになる。日本語でも過度に緊張したら場、会話がしどろもどろになりますよね。ましてや英会話では「あれ!?なんて言ったんだろう??」や「あ〜単語が出てこない! あのれはなんて言うんだっけ、、」となりやすい。会話の後で緊張が解けて、その英単語が出てきたりしますよね。。あとの祭り状態。

緊張していなければ出てくる表現や単語はたくさんありますよね。。

では、ここから英会話における集中の仕方。

「名詞、動詞と目的語の聞き取りに集中」

会話の全てを聞き取り、把握するのは難しく、緊張していれば尚更です。ですが、聞き取るターゲットを絞れば聞こえてくるものです。「声の大きさ」のところで触れた”英語では動詞や目的語、また、言いたいこと(自分の意思)を強く発音します。”という英語の特徴を利用。

英語の基本文法が”Subject+Verb+Object(名詞+動詞+目的語)なので、この形に添って英語は話されます。これらが聞こえれば、”誰””何(行動)””何へ向かって”行ったかが分かります。

シンプルな例文ですが、

I threw it away. 私は、それを捨てた。

I (S) + threw (V) +  it (O)と、英語の基本的構造になっており、動詞が過去形になっているので”時制”も分かります。

この時、prepositions(プレポジションズ:前置詞 of, to, forなど) articles(アーティクルス:冠詞 a, an, the)は、ターゲットから外します。前置詞も冠詞も英語にとって重要な役割をするものたちなのですが、ここでは”ターゲットを聞く”に注力します。

英会話中で”名詞、動詞と目的語”が聞き取れれば、会話の大きな流れを掴めます。そして、こちらが相槌を打ったり話し返す際にも楽になります。

また、ここで挙げている”名詞、動詞と目的語”が聞こえてくれば、自然に前置詞や冠詞も聞こえてきます。

そして聞きていくうちに、決まった言い回しに出会うことができます。これはcollocations(コロケーションズ)というもので、2単語もしくは3単語以上が強い結びつきを示し、それが一つの表現になっているもの。

文法的には「副詞+形容詞」「形容詞+名詞」「名詞+名詞」「名詞+動詞」「動詞+名詞」etc,,の組み合わせ。

例えば、do my homework, have a shower, get married, go crazy and make a noiseなど。

興味のある方は”collocations”で検索すれば、多くの組み合わせを知ることができます。

 

「自然と聞こえてくるまで聞く」

聞き込むうちに、言葉同士の組み合わせパターン”phrase verb(フレーズ・ヴァーブ)”を意識することができます。どんな名詞とどんな前置詞(of, to, for等)が一緒になるのか。

例えば、日常で頻繁に使う表現で「靴を履く/脱ぐ」や「ズボンを履く/脱ぐ」は、英語でput shoes on/take shoes off,  put trousers on/take trousers offとなります。この意味でhave shoes on/offとはいいません。

日本語でも「靴やズボンを着る」とは言わないように、英語にも決まった言い回しがあります。

ちなみにwear the trousers (pants)というと、奥さんが主導権を握っている家庭、いわゆる”かかあ天下”を指します。※ズボンは、イギリス英語はtrousers、アメリカ英語はpants.

これらの”フレーズ・ヴァーブ”を意識的に聞くことができれば、会話の理解度は上がります。

相手が何を言っているのかチンプンカンプンが一番怖いですからね。ですが、これらコロケーション、フレーズ・ヴァーブを覚える努力もお忘れなく!

上記の方法で少しでも皆さんの緊張が解れれば、とてもうれしいです。

コミュニケーションは気持ちの持ちようで結果が大きく変わります。話せない・話さないより、ちょっと間違った英語でもいいから話した方が成果が得られます。ぜひ、これらの方法を試してみてくださいね!